若光ウオークに255人 大磯から日高まで95キロ歩く

相模川沿いを歩く参加者

 高麗郡とゆかりのある神奈川県大磯町から日高市まで約95キロの行程を4日間かけて歩く「高麗王・若光ウオーク」が開催され、延べ255人が参加した。

 高麗郡初代郡司を務めた高麗王若光は、高句麗から大磯に上陸して高麗の地へやってきたと伝えられており、高麗郡建郡1300年の節目にあたり、「若光が辿った道のりを歩いてみよう」と、高麗1300、同ウオーク実行委員会が企画した。

 一行は、高來(たかく)神社や高麗山など高句麗とのつながりを連想させる名所が残る大磯を出発し、初日は海老名駅、2日目は橋本駅、3日目は福生駅、最終日は日高市の高麗神社へ到着した。

 1日のみの参加も可能とし、歴史に関心のある人やウォーキング愛好者など県内外から参加があり、全区間完歩者は28人だった。

初日は高來神社で行われた出発式に大磯町の中崎久雄町長が見送りに駆けつけ、最終日は日高市の巾着田で高句麗衣装を身に着けた「出迎え隊」が参加者を迎えた。

 日高市と大磯町は南北のほぼ直線上に位置し、近年、高麗郡の歴史を縁に交流が始まり、昨年11月には両市町の間で災害時の相互応援に関する協定も締結されている。

 実行委は「参加者からは“目的を持って歩けたことが良かった”、“高麗郡のことなど関心を持つきっかけになった”などの感想が寄せられた。多くの協力を頂き、道中も大勢の方から激励を頂き感謝している」と話している。