掲載写真のパネルを手にする横手さん

掲載写真のパネルを手にする横手さん

 20年にわたり野鳥の撮影を続けている日高市台の横手隆さん(68)が、写真集「野鳥の魅力」を出版した。印刷は文化新聞社。

 「清流の宝石」と呼ばれ日高市の鳥にも指定されているカワセミ、頭の冠羽が特徴的なヤマセミをはじめ、高麗川を皮切りに各地で出会った数々の野鳥の姿を一冊に収めた。

 横手さんは昨年の富士フィルムフォトコンテストで2度目の優秀賞に選ばれ、写真集出版を記念して6月10日から14日まで飯能市民活動センター(丸広飯能店7階)で個展を開く。

 地元で生まれ育った横手さんは48歳の時、巾着田で見つけたヤマセミの凛々しい姿に魅せられ、写真の世界へ。高麗川沿いでのカワセミ、ヤマセミの撮影をはじめ、他の野鳥にも興味を持ち、撮影範囲を広げた。現在までに150種を超える野鳥の姿をカメラに収めている。

「野鳥のさまざまな表情との出会いは、私の心を豊かにしてくれる」。

 飛来する野鳥の一瞬を捉えるため撮影技術を磨き、写真コンテストでも入賞。国内有数のフォトコンテストと言われる富士フィルムフォトコンテストでは、平成13年の第41回コンテストで羽づくろいするダイサギを撮影した「化粧」が優秀賞、昨年の第55回コンテストでは、水面を走るカイツブリを撮影した「ダッシュ」が同じく優秀賞に選ばれた。

 出版した写真集には、受賞作を含めこれまでに撮影した写真の中から選りすぐったものを収めた。

 「カワセミの四季」に始まり、近年は巾着田周辺で見かけなくなったというヤマセミのほか、ミソサザイ、メジロ、ジョウビタキ、ツミ、オオタカ、フクロウ、オシドリ、キジなど、水辺からの飛翔や獲物を捉える瞬間、求愛や子育ての様子、花や木で休み、囀る姿など、四季折々の野鳥たちの姿を見ることができる。

 撮影時は生態を脅かさないよう気を配り、営巣や雛の巣立ちをそっと見守る。鳥の視点から周囲の環境の変化に関心を寄せる。

 「河川にあまり人の手が入りすぎると魚は少なくなり、魚を餌とする野鳥も減少していく。ここ数年、巾着田でヤマセミの姿を見ることができなくなり寂しい。子どもたちが数多くの野鳥と出会えるような環境が残るよう願っている」と話している。

 横手さんの受賞歴は平成13年第41回・27年第55回富士フィルムフォトコンテスト優秀賞、19年第16回埼玉二科会公募展埼玉県知事賞、20年第44回埼玉写壇展埼玉読売大賞、25年第49回同展写壇会長賞。埼玉県美術家教委会会員、日高市美術家協会会員。

 写真集と同名の個展は市民活動センターギャラリーA・Bで10日~14日午前10時から午後5時まで。最終日は午後3時まで。入場無料。写真集は頒価3000円(税込)、問い合わせは横手さん090・3310・7862へ。