旧会館跡地で建設が進む新会館

旧会館跡地で建設が進む新会館

 日高市商工会(猪俣利雄会長)は、南平沢地内の旧商工会館跡地に新会館の建設を進めている。新たな商工会館は木造平屋建て、延床面積324平方メートル。日高市役所の南側に位置し、バリアフリーに配慮し会員の利便性を高めるとしている。

 同商工会にとって新会館建設は、平成7年の高麗川駅前土地購入から紆余曲折を経て20年越しの悲願。5月26日の総代会に合わせ会員にお披露目する。

 新会館には50人規模の大会議室をはじめ、会議室、応接室、相談室、ロータリークラブ・ライオンズクラブの事務室などが設けられる。平屋建てとすることで耐震性の向上やバリアフリーに配慮し、災害時などに非常用発電を行うことのできる都市ガスを使ったGHP(ガスヒートポンプエアコン)を採用する。

 同商工会は、耐震性に問題のあった昭和43年建築の旧商工会館を平成26年6月に取り壊し、現在は鹿山地内の増田屋2階部分を仮事務所として借りている。新会館建設に至るまでには、高麗川駅前土地購入から計画断念、借金返済といった苦労を重ね、約20年の歳月を要した。

 平成7年に新商工会館建設用地として2億2000万円を借り入れて高麗川駅前の土地(上鹿山)約1200平方メートルを購入したが、バブル崩壊後の景気低迷に伴い建設計画が進まず平成10年に建設を断念、莫大な借金が残った。

 12年度から借入金の返済を進め、24年度末までに残高を6600万円までに減らす一方、18年の耐震診断で旧商工会館が「震度5強で倒壊の恐れがある」との診断結果を受けたため、土地を売却して耐震問題に取り組むこととなり、25年度に丸広百貨店へ駅前土地を1億1500万円で売却。これにより借入金の残額を全て返済した。

 会員や職員の安全確保のため速やかに会館を移転し、現会館については取り壊し、新たに商工会館を建築することが望ましいとする商工会館検討委員会の答申を受け、26年6月に旧会館を取り壊し、仮事務所へ移転。2年間の賃貸契約が終了する今年に合わせ、新会館の建設に着手した。

 猪俣会長は「念願の新会館建設。現在の仮事務所は入口まで階段があり利用が不便との声もあった。新会館は平屋建てのバリアフリーとし、入りやすく、利便性の高い建物を心掛けている。年明けの着工から急ピッチで建設を進めている。総代会に合わせ竣工を迎えたい」と話している。