飯能市観光協会が法人化 「奥むさし飯能観光協会」に

商工会議所に入る観光協会事務局

 飯能市観光協会(柏木正之会長)が法人格を取得し、今月1日から「一般社団法人奥むさし飯能観光協会」として新たなスタートを切った。

 従来の任意団体から一般社団法人化することで社会的信用の向上や組織力の強化を図り、積極的に事業を展開し観光の産業化を目指す。柏木会長は「豊かな観光資源を生かし、特色ある事業運営を行っていきたい」と話している。

 法人化に伴い、各種行事がより主体的に実施出来るようになったほか、酒類の販売も可能となることから、観光案内所おみやげショップ夢馬での酒の提供が円滑に。事務局は「将来的に手掛けていきたい」とし、手続きを進める。

 今後は独自性を保ちながら市と連携し、自主財源の強化として会員の増強やお土産ショップ等の販売強化など、収益性の高い事業を積極的に展開していく。また、エコツアーを主催し、年間10回以上の実施を目指す方針。

 名称に「奥むさし」を用いた理由としては、増えている外国人観光客を呼び込むため、飯能のみならず県西部全体で連携が図れるようにとの願いから。

 現在会員数は個人・団体含めて約300。これを毎年5%ずつ加入率を上げていきたいとしている。

 法人化への名称変更は昨年、事務局が商工会議所内に移転したときから事業計画としてあり、1年かけ準備を進めてきた。6月9日にヘリテイジで設立総会を行う予定。

 柏木会長は「法人化することで行政と連携しながらも、独自的な事業運営が出来るので、会員の方々にも“産業としての観光”にしていくと意識を持ってもらいたい。飯能には豊かな観光資源がある。それらを育んでいきながら森林文化都市としてふさわしいものを目指していく」と話している。