メッツァ事業に連携対処 飯能商議所の議員総会

飯能商工会議所(矢島巌会頭)の平成28年度臨時議員総会は役員・議員45人が出席して同所で開かれ、今年度の予算、事業計画について承認した。

 予算は一般会計、小規模事業会計など合わせて1億4764万6000円となり、5年ぶりに増加に転じた。

 来年、宮沢湖に開園するムーミンテーマパーク「メッツァ」が市域へ与える経済効果は大きいと目算されている。地域経済団体の会議所としても、市や観光協会などと連携し、地元事業所の発展を命題に対処することを決めた。

 総会は矢島会頭を議長に進行。平成28年度事業計画案について事務局から説明が行われた。財政基盤強化、商工振興、商工観光、税務・労務対策に関する事業など事業ごとに新規、継続事業などが提案され、いずれも全会一致で承認された。

 今年度、会議所が新しく取り組む事業は、商工振興分野で「空き店舗対策」「市特産品認定制度」「メッツァ関連事業」など、商工観光分野で「飯能市・奥むさし飯能観光協会との連携」「第14回全国路地サミット・はんのう路地グルメ2016開催への支援」「高麗郡建郡1300年記念式典事業への協力」など19事業。

 このうち、特産品認定制度は飯能特産品の普及を図るための取り組みで、制度創設した後、具体的な特産品の開発に着手する。

 市内では大久保勝市長肝入りの「のらぼう菜」や「ジャガイモ」が山間地域を中心に栽培されており、こうした作物も制度対象に加わりそう。

 また、メッツァ関連事業は、誘致を行った飯能市、(一社)奥むさし飯能観光協会、商店街を始めとした地域事業者と連携、市の活力源とも期待されているムーミンパーク事業について対処しようとするもの。

 また、市と連携しての企業誘致、同所と駿大・飯信3者によるまちづくり企画案募集の「飯能プランニングコンテスト」、銀座通りでの「日替わりシェフレストラン」など引き続き実施していくことを確認した。