プロ生活50周年 新井規矩雄プロ 節目祝い記念大会

入賞者に賞品を手渡す新井さん(右)
入賞者に賞品を手渡す新井さん

 飯能市在住のプロゴルファー・新井規矩雄さん(72)のプロ生活50周年を祝う記念ゴルフ大会が22日、新井さんが顧問を務める日高市高萩の日高カントリー倶楽部(髙橋正孝社長)で開催され、同倶楽部会員や新井さんと親交のあるプロなど201人が参加して節目を祝った。

 飯能で生まれ育った新井さんは東洋大学在学中にゴルフを始め、卒業後プロに転向。国内ツアーでトッププロとして活躍し、チロリアンハットを被ってツアーに出場する姿から「ハットマン」の愛称で親しまれている。

 ツアーでの優勝は通算19回。前人未到の記録として昭和48年に日本オープン、同63年に三菱ギャラン、新潟オープンで通算3度のアルバトロスを達成した。また、アメリカツアー参戦の先駆者として昭和60年のビング・クロスビー・ナショナルプロアマで2位タイの成績を残した。

 日高カントリー倶楽部との付き合いは古く、大学時代に正会員となり、平成11年に所属をアデランスから同倶楽部に移し、平成23年には顧問に就任。長年の経験を生かし、コースの改造やイベントへの協力などを積極的に行っている。

 プロ生活50周年を祝う記念大会では、クラブハウスに新井さんの歩みをまとめたパネルや優勝トロフィー、愛用のクラブやボール、帽子などが展示され、プレー終了後に開かれた表彰式では、同倶楽部から新井さんへ祝儀や花束の贈呈、新井さんから入賞者への賞品が手渡されたほか、プロ生活を支え続ける妻のみさを夫人へ新井さんから花束が贈られた。

 同倶楽部の髙橋社長は、半世紀の節目を祝福し「50年前、新井プロは当倶楽部の練習場でボールを詰めたカゴを背負って何度も往復し、数え切れないほどのショットを繰り返していた。プロ生活で好成績を収めたことは周知の通りだが、その識見を当倶楽部で生かして頂こうと、現在、顧問として活躍頂いている。今後とも新井プロのご協力をお願いしたい」。

 また、来賓として大久保勝飯能市長、ブリヂストンスポーツの楳本(うめもと)富男社長から祝福の言葉が贈られ、大久保市長は「飯能市が誇るプロプレイヤー。ゴルフの繁栄は市の繁栄につながる。ぜひ皆さんにゴルフの魅力を伝えて頂きたい」などと述べた。

 参加者から盛大な拍手を浴びマイクを手にした新井さんは「プロ生活を振り返ると、大事な場面で3パットを叩いてしまったことが今も尾を引いている」と会場を和ませ、「このような会を催して頂き、関係者の皆様に心から感謝申し上げたい。ゴルフが好きでプロゴルファーになったが、皆様の応援があってここまでやって来ることができた。この日高カントリー倶楽部で練習させて頂き、色々なことを教えて頂いた。本当に幸せなゴルフ人生を歩んでいる。今後ともよろしくお願いしたい」と感謝を述べた。