佐藤教育長 議場で退任挨拶

議場で退任の挨拶を行う佐藤教育長
議場で退任の挨拶を行う佐藤教育長

 3月末で教育長を退任する佐藤信弘氏(63)が、日高市議会最終日に議場で退任挨拶を述べた。佐藤氏は昭和50年に小学校教諭、同56年に中学校教諭となり、日高市立教育センター指導主事、飯能市教育委員会指導主事、飯能市立南高麗中学校教頭、西武教育事務所主任指導主事、小川町立八和田小学校校長、日高市教育委員会参事兼学校教育課長、同学校教育部長、高麗中学校校長を経て、平成25年4月から1期3年間にわたり教育長を務めた。後任には現高麗川小学校長の中村一夫氏(59)が就任する。

 佐藤氏の退任挨拶は次の通り。

 あと数日で1期3年間の任期が全うできますこと、ホッと安堵しております。また、後任として素晴らしい新教育長に引き継ぎができますことに喜びを持っております。3年間、谷ケ﨑市長のもとで日高の教育に教育長職で関わらせて頂いたことに、ただただ感謝を申し上げる次第でございます。

 第一に思うことは、「まちづくりの基本は人づくり」という谷ケ﨑市長の基本理念のもと、耐震改修工事、空調設備工事等、学校における学習環境があっという間に充実され、たくさんの児童生徒の笑顔と前向きな姿勢に出会うことができたことです。

 第二に思うことは、議員の皆様方の日高の教育への温かなご支援のもと、人に恵まれた3年間でした。いじめ防止等対策推進法に基づく体制作り、新教育委員会制度への対応、土曜授業、ボランティア活動、人権教育研究等、人との関わり合いを基本に据えた学力向上施策、そして、活気のある広範囲な生涯学習事業、繊細で緻密な学校給食センター事業、魅力ある図書館事業などに、何よりも問題解決能力がある日高の教育を目標に、教育委員会職員や教職員とともに、模索をし試行をし話し合いをし、努力をしたことです。しかし、不足な点だらけでありますことに深くお詫びを申し上げます。

 最後に思うことは、「一年の計は田を耕すにあり。十年の計は木を植えるにあり。百年の計は人を養うにあり」という言葉がございます。これからの時代、何にも増して人材育成、教育が要の社会になりますことを強く願うものでございます。

 議員の皆様方には困難な時にこそ支えて頂きました。心から感謝を申し上げます。今後におきましでも、厳しくも険しくもある難問がいくつも押し迫る日高の教育への叱咤激励、そして引き続いての温かなご支援を何卒お願い申し上げます。

 日高市、日高市議会の益々のご発展を心からご祈念しております。3年間ありがとうございました