飯能初のバイオトイレ 多峯主山林内に設置

ウッドチップも撒かれたトイレ周辺
ウッドチップも撒かれたトイレ周辺

 飯能市民らに親しまれている多峯主山(271メートル)に、待望の公衆トイレが設置された。16日から使用開始しており、ハイカーからは「ハイキングコースの途中に公衆トイレがあると助かる」と好評。し尿の処理方法について、現地の環境に配慮し、そば殻を利用したバイオトイレとしたのが特徴だ。

 設置されたトイレは、西川材を使った木造(床面積23平方メートル)。2つの小便器と女性専用、男女兼用大便器が設けられている。

 場所は多峯主山山頂から南側に数分下った林内で、市は昨年11月から約1500万円を投じて工事着手していた。

 上水道が未敷設のため、水洗トイレではなく、隙間が多いなど好気性バクテリアの生育に適しているといわれるそば殻を撹拌しながら、し尿を分解するバイオトイレとした。

 手洗い用の水についても、竹炭で浄化した雨水を利用するなど、自然環境に配慮した。

 担当の観光・エコツーリズム推進課は「今後も来訪者の利便性、満足度の向上に努める」としている。