小町公園で手を合わせる大久保市長ら関係者

小町公園で手を合わせる大久保市長ら関係者

 東日本大震災から5年を迎えた11日、飯能市、日高市では地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、市役所や出先機関で職員や市民が黙祷を捧げた。

 飯能大通り商店街の飯能小町公園には、震災で津波被害に遭った宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の東禅寺が所有していた梵鐘が設置され、大久保勝市長や飯能商工会議所の矢島巌会頭、「震災復興元気市」の金子堅造実行委員長をはじめとする市民や飯能第一小学校の3年生114人が出席し、犠牲者の冥福を祈って黙祷を捧げ、被災地の鐘を鳴らした。

 大久保市長は集まった市民や小学生を前に「5年前の大震災、飯能には被害はなかったが、東北では約2万人もの多くの方々が亡くなった。春の訪れの季節だが、東北の人々にとって本当の春はまだまだ遠い。皆さんの気持ちを向けて頂くことが、東北の人々にとって大きな励みになると思う。東京五輪に目を向ける前に、もっと東北へ目を向けていく必要があると感じている。皆さんと共に日本で一番、東北を応援するまちにしたい」と述べた。

 その後、東禅寺の梵鐘を預かっている法光寺(坂石町分)の大野文敬住職らが経を唱え、震災発生時刻に合わせて1分間、黙祷を捧げ、市民や小学生らが順番に鐘を鳴らし、犠牲者の冥福や復興を願った。

 また、日高市役所で職員とともに黙祷を捧げた谷ケ﨑照雄市長は「この震災で亡くなられた方は関連死を含めて2万1000人を超えるとともに、住宅地等の整備は思うように進んでおらず、いまだ17万4000人もの方が避難生活を余儀なくされている。1日も早い復興を期待するとともに、震災の記憶や被災地の想いを風化させることなく、常に防災への意識を持ち続けたい。市としては、市民のご理解を頂きながら、当市に避難された方の支援、岩手県北部の災害木くずの受け入れ等を行ってきた。また、多くの市民の皆さんが、被災地でのボランティア活動に赴いたと聞いている。私も何度か東北を訪れ、この5年間の様子を見てきたが、まだ、復興への国の支援等が必要であると思われる。目に見えて整備がされつつあるが、避難されている方々がふるさとに戻り、元の生活が送れるようになるまで応援を続けて参りたい」と述べた。

 このほか同日、飯能市社会福祉協議会は「飯能(ここ)にいてもできること」として、飯能駅北口やスーパーマーケットなどで街頭募金を実施した。