埼玉県議会自民党県議団の団長を務める西8区(日高市)選出の小谷野五雄県議が、県議会で上田清司知事への代表質問を行った。

 質問事項は▽知事の政治姿勢▽埼玉の現況~県民経済計算から~▽稼ぐ力について①中小・小規模企業の労働生産性の向上②中小企業のための人材バンク創設③圏央道周辺基盤整備▽人材について①子育て支援②非正規雇用、中年フリーター▽2025年問題と医療・介護基盤の整備▽まち・ひと・しごと創生総合戦略に▽県庁の人材育成~下町ロケットから~。

 小谷野県議は知事の政治姿勢についての質問の中で、「経済が良くならなければ、県民生活も良くならない。埼玉経済界には巨人・渋沢栄一翁に始まり、現代ではしまむらの島村恒俊氏、ヤオコーの川野トモ氏とご子息の幸夫氏、そして私の地元出身のラーメン、日高屋の神田正氏など素晴らしい経済人が数多くいる。これらの巨星達は社員の心を一つにまとめる大変な求心力を持っているが、知事の場合はどうか。知事に求心力がなく、県庁自体が優れた経営体と言えない状況があるとするならば、県内産業の振興・経済の活性化などと旗を振っても世間からは片腹痛いと思われてしまう」として、「埼玉経済の活性化をいかに図っていくか」と質した。

 答弁で知事は「私も巨星達の生き様や卓越した経営理念を県政の運営に生かし、本県経済の発展のために全力を尽くしていきたい。就任以来、県庁を優れた経営体にしようと、私なりの考え方を打ち立てて県政を進めて来た。案件処理のスピードでは日本一ではないかと自負している。優れた経営体として、県庁一丸となって県政運営にベストを尽くす」などと答えた。

 小谷野県議はまた、「稼ぐ力について」の圏央道周辺基盤整備についての質問で、「圏央道の県内全線開通に伴い、産業界における埼玉県のポテンシャルは飛躍的に高まり、立地を希望する企業も数多くあると聞く。一方で周辺の基盤作りは最近遅れ気味との話も聞く。訪れたチャンスを見逃す手はない。遅れ気味の事業には県が関与する度合をこれまで以上に多くするなり、県が主導して取り組む事はできないのか。県の発展のためには、地域で雇用を作り出していく必要がある。どのような構想を描き、取り組んでいくのか」と質問。

 これに対し知事は「県自らが事業主体となり産業基盤づくりを進めるとともに、市町村支援を強化する2本柱で産業基盤作りを加速化させる。県が事業主体となるものでは、28年度に3地区の造成のほか事業化の検討を進めるために幅広く情報収集を行っている。さらに、インターチェンジのアクセス性を高める幹線道路の整備を重点的に進めるとともに、道路の開通目標年度の公表、インターチェンジまでの到着時間を明らかにする2つの“見える化”を実現する。これにより進出を考える企業が検討をしやすく、企業進出の促進につながると考える。市町村支援では、産業基盤づくりを行おうとする市町村に対する有望な候補地掘り起こし、課題を抱えて進捗が遅れている市町村に対しては課題の早期解決を図る支援を行う」などと答えた。