大久保市長の施政方針・3 平成28年度飯能市予算案

 続いて衛生費につきましてご説明申し上げます。

 各種予防接種事業を推進する中で、中学3年生以下の子どもインフルエンザ予防接種の費用につきましては、引き続き無償化を実施してまいります。また、前立腺がん検診につきましては集団検診のほか、新たに医療機関での個別検診を行い、特定健診と同時に受けられるよう実施してまいります。

 次にコウノトリ事業につきましては、引き続き不妊治療費の助成を進めてまいります。

 CO2削減に向けた取り組みとしての住宅用太陽光発電システムの設置補助事業につきましては、補助対象を太陽熱利用システムや蓄電池、家庭用年燃料電池にまで広げ、その普及拡大に努めてまいります。

 また、新たなごみ処理施設の建設事業につきましては、継続事業として平成29年12月の稼働に向けて事業を推進してまいります。平成28年度は32億9880万3000円を計上しているところでございますが、引き続き事業の適正かつ確実な進捗に努めてまいります。

 労働費につきましてご説明申し上げます。経済雇用対策事業につきましては正規雇用に向けた就職活動をしている若者を対象に本市で直接雇用し、就職につながる支援を引き続き行ってまいります。

 ■農ある暮らし推進

 続いて農林水産業費についてご説明申し上げます。農業振興につきましては市内の山間5地区において、ジャガイモ・ノラボウを地域おこしの中心作物として位置付け、特産品化に取り組むとともに、市民農園などの利用により市民が農業に触れる機会を広げてまいります。

 また、農のある暮らし推進事業につきましては体験農園やそのPRのための経費などを計上いたしました。宮沢ため池の管理につきましては農業用ため池としての重要性も鑑み、適正な管理に努めてまいります。

 次に林業振興につきましては森林保全の推進や林道の整備に必要な経費を計上するとともに、西川材使用住宅等の建築に対する助成などを引き続き行ってまいります。

 商工費につきましてご説明申し上げます。

 商工業の振興につきましては、まず企業誘致事業において本市ならではの魅力を生かした新たな企業誘致施策として、山間地域に本社または本社機能の一部を持った事業所の設置をする事業者に対して助成するサテライトオフィス促進事業補助金を創設し、定住人口増加、山間地域振興、産業振興、若者等の雇用創出を図ってまいります。

 次に創業支援事業において、引き続き若者や女性等の起業を応援するため、創業する市民や転入者に対して助成いたします。また、新規出店促進事業では中心市街地活性化、交流人口増加、メッツァ等の交流拠点を結ぶ都市回廊空間の魅力創造に向けて事業を拡充し、新規出店する個人や事業者に対して助成いたします。

 住宅リフォーム等補助事業において、若い世代等の飯能住まいを応援し、定住人口増加、山間地域振興を図るため、事業を拡充し、子育て支援につながる多世代の同居・近居リフォームや住宅取得をする市民や転入者に対しても助成してまいります。

 観光の推進につきましては、外国人旅行者を本市に呼び込むためのビジット・ジャパン地方連携事業に対する負担金を計上するとともに、今後「メッツァ」の開設が予定されていることなども見据えながら、多言語の観光案内板や指導標の整備などを進めてまいります。

 続いて土木費につきましてご説明申し上げます。木造住宅の耐震化につきましては、引き続き耐震診断、耐震改修等に対する補助制度により、その促進に努めてまいります。道路・橋りょうなどの整備につきましては、岩沢地区整備事業、小岩井元小岩井線改良事業、宿橋架替事業、大河原永田線整備事業などを引き続き進めてまいります。

 ■飯能大河原線整備

 また、飯能大河原工業団地においては、企業立地割合が100%に達するなど、立地が順調に進んだことにより、市民の新規雇用や税収の増加などの効果が見込まれるところであります。立地企業が今後、より活発な経済活動を進める上で、そのアクセス道路となる(仮称)飯能大河原線につきましては、その重要性に鑑み、引き続き整備を進めてまいりますが、平成28年度から同30年度までの3年間については総額7億4200万円の継続費を設定し、新たに橋りょう整備も進めてまいります。

 橋りょうの維持につきましては、飯能市橋梁長寿命化修繕計画に基づき、計画的な維持管理に努めてまいります。

 都市計画費につきましては、平成28年度から新たに飯能住まいを推進するための広告料などを計上するとともに、空き家対策事業において実態調査のための委託料及び空き家バンクの運用に要する経費などを計上いたしました。また、公園緑地管理事業において、新たに公園長寿命化計画の策定のための経費などを計上いたしました。