0212田島さん

[谷ケ﨑市長ら関係者から祝福を受ける田島さん]

 日高市立高萩北中学校1年の田島光貴さんが書いた作文「ピアノを弾けないピアノの先生」が、法務省主催の第35回全国中学生人権作文コンテストで「法務事務次官賞」を受賞した。田島さんが日高市役所を訪れ、谷ケ﨑照雄市長、佐藤信弘教育長へ受賞を報告した。

 同コンテストには日高市から1190作品の応募があり、県内では11万8115作品、全国では97万3865作品にのぼった。田島さんの作品は県大会で最優秀賞に選ばれ、さらに中央大会で全国97万作品中の上位11作品に選ばれた。

 作文は、田島さん通う音楽教室の今は亡き先生の姿を書いたもの。先生は病気でピアノを弾くことができなくなった後に自宅でピアノ教室を始め、絶対音感のプログラムを作り出すなど努力を重ねた。

 田島さんは自身の演奏を褒めてくれ、物を大切にする先生を尊敬し、車椅子や質素な外見だけで判断する人に憤りを覚える。亡くなってからも生前に残した文章に励まされ、田島さんは今も最高の先生と慕い、「価値ある人は先生のように人の心を暖かくする人だ」と考えるようになった。

 受賞報告には母親の千佳子さん、高萩北中の秋馬信之校長、人権擁護委員の石田則雄さん、宮﨑茂人さんが同行し、報告を受けた谷ケ﨑市長は「読み手を引きつける内容で、素晴らしい成果を収めた。これを励みにますます頑張って欲しい」と称えた。

 秋馬校長は「文章力も素晴らしいが、研ぎ澄まされた感性を持っている。ピアノの演奏も表現力が豊か」と高く評価し、母親の千佳子さんは「作文に登場する先生と出会ってピアノが好きになり、色々な事に自信を持って取り組めるようになってきた」と我が子の成長を見守る。

 田島さんは、「先生から学んだ事、感じた事を作文にまとめることができた。文章を書くのは好きだけれど、まさか受賞できるとは思わなかった」とはにかむ。今も音楽教室でピアノの腕を磨いており、ピアノでもコンクール入賞を目指している。

 田島さんの作品は総務省のホームページhttp://www.moj.go.jp/content/001165042.pdfで読む事ができる。