0208新井さん

[感謝状を手にする新井さん。右は福島署長]

 交通事故を起こし心肺停止状態だった男性(72)に対し、素早い救命活動を行い、命を救ったとして飯能署は、飯能市笠縫在住の新井里沙さん(25)に感謝状を贈った。新井さんは南高麗中学校の臨時教諭を務めており、「気が付いたら身体が勝手に動いていた。生徒たちにも、今自分に出来る事を精一杯やってほしいと伝えていきたい」と話している。

 新井さんは1月18日午後1時頃、自宅の外で除雪作業中、大きな音が聞こえたため同方向を見ると、50メートル程先で縁石を跨ぐように停止している軽自動車を発見した。すぐに駆け付け中を確認すると、運転席でぐったりしている男性(72)を見つけた。

 対向を運転していた女性が消防へ連絡し、新井さんは運転席のドアを開け、脈や呼吸を確認したがどちらも確認出来ず心肺停止の状態だったため、シートを倒し救急隊が到着するまでの約5分間、気道確保、心臓マッサージを実施した。

 その後、男性は救急隊により病院に搬送され意識が回復した。

 飯能署は新井さんが迅速的確に行動し、警察活動に多大な貢献をしたとして5日、同署署長室で感謝状を贈呈した。福島謙治署長は「なかなか咄嗟に出来る行動ではない。的確な心肺蘇生をして頂き、ありがたい。ぜひ先生方へも心肺蘇生の大切さなどを広めてもらえたら」と感謝した。

 新井さんは「雪に車体が擦れるような、ガガガガと音が聞こえたのですぐに現場に駆け付けた。男性が心肺停止だったので、助けようと身体が勝手に動いていた。心肺蘇生法は教習所と前任の小学校で行った教員研修で教わっただけだったので記憶を呼び覚ましながら一生懸命行った」と事故を振り返った。

 事故発生の翌日19日から南高麗中学校の臨時教諭に着任。「生徒たちへ命の大切さや、視野を広げる事で人の役に立てるという事を伝えていきたい」と話している。