0208宮沢湖

[3月末で釣り場が閉じられる宮沢湖]

 入間漁業協同組合(古島照夫組合長)の第53期通常総代会が飯能市林業センター内で開かれ、平成28年度事業計画や「ムーミン」テーマパーク建設に伴う宮沢湖の漁業権放棄など全10議案が可決された。

 同湖の漁業権放棄は、ムーミンパークの水面利用に伴うもので、漁協としてフィンテック社の事業に全面協力する姿勢を示した形。昭和39年1月に漁業権設定されてから、今年で52年。半世紀におよんだ同湖での魚釣りは、3月末でピリオドが打たれる。

 提案された議案は、▽平成27年度事業報告▽同28年度事業計画(案)・予算(案)▽同経費の賦課及び徴収▽同役員報酬▽宮沢湖の漁業権の放棄▽遊漁規則、行使規則の変更など。いずれもスムースな審議で、原案どおり承認された。

 28年度事業について、水産資源を守るため「山」「川」を一体的にとらえた森林の環境保全を目的とした森林整備活動に積極的に取り組むとし、河畔林整備、護岸清掃、カワウ被害防止対策・駆除、外来魚駆除なども実施する。

 組合事業の柱である種苗放流については、▽稚アユ(海・人工産含む)700キロ▽ヤマメ成魚100キロ▽ニジマス500キロ▽フナ100キロを放流するほか、ナマズ3000匹、ワカサギ卵2000万粒も用意する。

 それぞれの魚種の解禁日は、ヤマメ・イワナ釣り3月1日、アユの友釣り6月1日、投網8月1日、ワカサギ11月1日とした。このほか、ニジマスの特別解禁を3月狭山、4月原市場・入間で実施する。

 宮沢湖の漁業権放棄は、フィンテックグローバル社が来年同湖にオープンさせるムーミンのテーマパーク整備に関連したもの。総会では、漁業権放棄に至った経緯について執行部に説明を求める質問が総代から上がった。

 漁協関係者によると、宮沢湖へのテーマパーク整備については、釣りの全面廃止が前提としてあり、フィ社はボートなど湖の水面利用も検討しているという。現在、宮沢湖の所有権については飯能市が保有しており、漁協の今回の決定はムーミン施設を市域活性の核としたい市の方針にも沿った。

 同湖に漁業権(知事免許)が設定されたのは昭和39年。以来、今日まで主に関東地方の釣り人たちが熱心に足を運び、ヘラブナを中心にワカサギ釣りなどで賑わいを見せている。同湖では3月末以降、釣り場施設の撤去作業などが行われることとなる。

 入間川上流域から順に名栗・原市場・飯能・西武・武蔵・狭山・川越の7支部で構成される同漁協の組合員数は平成27年度末で正組合員855人、准組合員309人となり、秩父・埼玉中央・埼玉西部の県内漁協中、最大規模を誇る。

 ただ、宮沢湖の釣り場が廃止されることによる懸念事項として、同湖に通う組合員の組合脱退などが指摘されている。