第14回奥むさし駅伝 全国から210チーム

[日射しの差し込む市街地を駆け抜ける選手たち]

 飯能地方の冬を活気づける第14回「奥むさし駅伝競走大会」が31日開催され、高校の部58、一般の部152の計210チームが出場した。直前まで天候が心配されたが当日は晴天に恵まれ駅伝日和となり、大久保勝市長の号砲を合図に選手たちが東飯能駅西口を一斉にスタート、西吾野駅付近を折り返し銀座通りでゴールする38・5キロのコースを力走した。

 高校の部は埼玉栄Aが1時間56分16秒の大会新記録で3連覇、一般の部は警視庁陸上部が1時間57分12秒で初優勝した。地元勢は高校で聖望が13位、飯能南が54位、飯能が57位、自由の森学園が58位、一般で新電元工業が5位入賞、駿河台大Bが12位、同大Aが15位だった。

 高校の部は、埼玉栄Aが1区からトップに飛び出すとそのまま独走態勢に入り、1~5区の5区間で区間賞という圧倒的な強さを見せ、大会新記録で3連覇を達成。2位は武蔵越生A、3位は埼玉栄B。

 一般の部は、ニューイヤー駅伝に出場した警視庁が序盤トップに立った関東学院大Aを3区でかわすと、安定した走りでリードを広げ初優勝を飾った。2位は関東学院大A、3位はコモディイイダ。昨年ケガで欠場した公務員ランナーの川内優輝選手は埼玉県庁走友会Aの2区に登場し、宣言通り区間賞の走りを見せ沿道を沸かせた。

飯能・日高の地区体育協会による地区対抗の部は、高根地区体育協会が2年連続の優勝を果たし、2位は加治体育協会A、3位は精明体育協会だった。

 スタート・ゴール地点をはじめコース沿いには多くの市民が繰り出して選手たちに声援を送り、各中継所付近に設けられた接待所では地元関係者が温かい飲み物を振る舞った。

 区間賞は次の通り。

 【高校の部】▽1区=中村大聖(埼玉栄A)29分45秒▽2区=館澤亨次(埼玉栄A)16分17秒(大会新)▽3区=三井貴久(埼玉栄A)12分45秒▽4区=土方英和(埼玉栄A)12分50秒(大会新)▽5区=相澤友也(埼玉栄A)15分17秒▽6区=鈴木塁人(流通経済大付属柏B)27分56秒 

 【一般の部】▽1区=廣瀬岳(関東学院大A)29分33秒▽2区=川内優輝(埼玉県庁走友会A)16分45秒▽3区=佐藤辰隼(警視庁)13分1秒▽4区=関口海月(日の出アスリートクラブ)13分6秒▽5区=梅本祥太(東京国際A)15分7秒▽6区=鈴木聖人(東京国際大B)28分18秒